桜
冷たい雪に包まれた過ごした長い冬
融けたのは雪だけじゃなかった
僕が君の太陽になったら
君は僕の太陽になった
ようやく咲いた淡い花は
何時散るかも解らない短い命
雨が降り 風が吹けば
その役目を終える
「散らない桜なんて綺麗じゃないでしょ?」なんて
笑って言わないで
その言葉に込めた意味が解ってしまうから
気づかないフリして笑うなんて出来ないから
「次に咲く花も大事にしてあげてね?」なんて
笑って言わないで
そんなの絶対に無理だって解ってるから
この桜が散ることを認めてしまうみたいだから
散ったら誰もが興味を失ってしまう
来年咲く花はもう君じゃない
「桜が散っても 散らないモノもある」って言ったら
君は困った顔で微笑んでた
そんな言葉本当は言いたくないんだけど
伝えないで終わりなんて哀しいから
散らない桜なんてないことはもう解ってる
風が吹いて 雨が降って
別の花が咲いても
僕だけはこの桜を忘れない